*調律作業に関しての詳細*


特にフォルテ、強打鍵された場合でもハンマーそのものに弦への反発力が無ければ、その効果も半減します。

また、打鍵時に於いて接弦時間が長ければ長いほど響きも悪くなり、作業としては大事な要素と考えております。

購入後、年数が経過すればする程、狂い、ずれる個所は、調律(音程合わせ)のみでなく、温度湿度の変化によりフェルト、木部の痩せ、変形、他、また使用すればするほど、年数関係なく消耗する箇所も数々あり、弊害が生じてきます。

調律空き年数が長くなればなるほど、音程が大きくズレてきますが、1台のピアノ、楽器として、正常に仕上げるためには、上記作業も同じように大事なことです。
また、ペダルも含め音程、音色、響き、鍵盤タッチ、全てに於いて大事な要素です。

作業後にはお客様にご覧いただき、他何かご要望があれば、それに関しても誠意をもって対応させていただきます。


したがって、その、製造工程の根本から目を通していきませんと、弾奏時での満足出来る仕上がりには中々難しい面が御座います。

打鍵し、アクション全体の一連の動きを通し、発音するとき、ピアニッシモ、フォルテ、フォルテシモなど、お弾きになる方の表現奏法をそのまま、ハンマー、発音時に伝えるには、やはり、経年変化にによる微妙な、ブレ、揺れ、ストローク、滑りなど出てくると、そこで打鍵時のエネルギーも減少します。

また、打鍵時瞬間の、弦への反発力も低下します。

また、軽やかな軽快なタッチ感の中にも、やはり、どっしりした、レスポンスも絶対的必要な要素です。

上記の様な事を念頭におき、作業しております。

【補足】
※適正は、フレンジ上に10グラム程度、荷重をかけた時、ゆっくり下がる程度。工場ではこのような状態にて出荷されており、私どもでも、打鍵時にて、タッチ感、響きとも、今一つ、パワーを感じない場合は、その都度ハンマーフレンジを外し、確認、チェック、調整しております。

上記写真コテは傾いてしまいましたがまっすぐ垂直にさす箇所です

【補足】 ダンパーワイヤーの滑りが悪くなると音は伸び(止音はきかない)、鍵盤タッチは重く、トリルは弾きにくい、響きも悪くなります。  

※調律時には上記箇所も含め、常に目を通しております。