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ピアノは、音程、音色(整音)アクション整調、鍵盤整調、鍵盤タッチ、ペダル、など、すべて動作がピタッとかみ合い、一つの楽器として、成り立ちます。
特に、鍵盤に関しては、裏側、また、バランスピンに密着している箇所は、放置すればするほど腐食が進み、年々劣化していきます …
ピアノは、多くの木材を使用し製造されており、本体、構造体そのもの、微妙な変形、痩せ、粗利、微妙な歪みも皆無ではなく、
やはり、アクション全体の表面から見えるところの作業だけですと、どんなに素晴らしくても、新品の様なパワー、生き返りはなく、定期的調律してされているとは言え、音程合わせだけですとタッチ、響きも悪く、音そのもののパワーも年々その勢いは低下してきます。
定期的調律、(音程合わせ)そのものも、常に一定の張力、同ピッチでの保持は、弾奏時の必要性は除外した場合でも、構造的に大事では御座いますが、同時に下記のような作業も怠ると、タッチ、/音色、響き、パワーなど、すべてにて、年々衰えていきます。
①ダンパーワイヤーを1本外して点検にて
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③ダンパーガイドレール(クロス) (筒に差し込んである赤い布)には、だんだん埃と汚れが付着する事に依り、ダンパーワイヤーのスライドも鈍くなり、同時に特にトリル奏法も少しずつ弾きにくくなっていく個所にて、やはり、その都度、チェック、メンテナンスが必要です。
④口棒に打ち込んである金属棒(打棒)のアップ写真
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⑥ワイヤーごと外し、手入れしております
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⑨レペティションレバー高低の調整にて上記工具を使用する場合は、ウィペンレバー全体を軽く押さえて廻しております。
⑩この木のスクリューは微妙に動かすことにより音色も微妙に変わります。
木のボタンであるレギュレーテイングボタン(レットオフの調整基本は2ミリ)、微妙に回す事に依り、微妙に音の立ち上がりも変化します。
また、鍵盤にねじ込んであるキャプスタンスクリュー(打弦距離の調整ボタン)
静止時にて、ハンマーヘッドから弦までの距離、メーカー、UPかGPにより46ミリ~48ミリ、 通常基本は47ミリにて。このスクリューは、微妙に、左に回す事に依りタッチも微妙に重く感じます。(1ミリ程度の範囲にて)
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通常、ホールなどですと、3カ月に1度程度は保守点検として、調律以外、出来上がる前からの箇所、裏側の箇所から、手入れしており、本番の時は調律、音程合わせのみにて済むことが、多いです。
したがって木材の金属部分への錆び付きもなく、タッチも軽快です。
ダンパーは、鍵盤、弾奏に伴い上下(グランドの場合)いたしますが、期間、年数経過に伴い、汚れほこりにより、ダンパーワイヤーの滑りが悪なるため、鍵盤タッチ、音色、音量も、それに伴い、勢いがなくなる為、その都度、チェック、手入れが必要です。
上記作業すべて関連して一台のピアノ、楽器として成り立っており、私どもでは、すべて含め、調律料金としております。
また、作業後は、その場でのご確認、タッチ、音色、パワー、全てにて、生き返りを実感して頂けます。
勿論、ペダル調整も致します。